双葉山の前で、誓う ― 全国高校相撲宇佐大会
双葉山の故郷へ
9月6日、大分県宇佐市。

第66回 全国高校相撲宇佐大会が開催されました。
宇佐市は——大横綱・双葉山の故郷です。
第35代横綱 双葉山定次。昭和初期に69連勝という、いまだ破られぬ大記録を打ち立てた力士。相撲を知る人なら、誰もが知る名前です。その双葉山が生まれた土地で開かれる大会だからこそ、この宇佐大会は特別な意味を持ちます。
全国から高校生力士が集まる、66回を数える伝統の大会。
その舞台に——野村高校が挑みました。
結果は、悔しいものに
団体戦は、予選敗退。
個人戦では、3年生の兵頭瑛太(ひょうどう えいた)選手が、ベスト8に入りました。
写真の一枚に、個人戦決勝トーナメントの表があります。並ぶ名前の中に「兵頭」。そこを指さす姿——そこまで勝ち上がった証です。

けれど、悔しい結果であることに変わりはありません。
紙一重だった
ただ——見ていて感じたのは、「紙一重だった」ということです。
惜しい勝負が、続いていました。
あと一歩、あと半歩。組み手がわずかに甘かった、押し込む力がほんの少し足りなかった。そういう差です。大きく力負けしたのではない。届きかけていたのです。
だからこそ、悔しい。けれど——だからこそ、次につながると思うのです。
双葉山の前で

大会のあと、双葉山の銅像の前に、5人が並びました。
太い綱を締めた横綱像を背に、それぞれの構え。まわしには「愛媛 野村」の文字。
ここで、さらなる上昇を誓いました。
69連勝の大横綱を見上げて、何を思ったでしょうか。まだ届かない。でも、いつか。 その気持ちが、この写真には写っていると思います。
野村は相撲のまちです。嘉永5年から175年続く乙亥大相撲があり、秋には地区相撲があり、小学生が土俵に上がる町です。その野村から、高校生が全国の舞台へ出ていく。この流れが続いていること自体が、財産だと思います。
ちびっこキン肉マンも
そしてもう一枚、いい写真があります。

ちびっこキン肉マンが、応援に来てくれました。
キン肉マンのお面をかぶった小さな応援団。おばあちゃんと一緒に、遠い宇佐まで。この子が、いつか土俵に上がるかもしれません。
野村の相撲は、こうして受け継がれていくのでしょう。
次の舞台へ
悔しい結果でした。けれど、相撲は負けから強くなる競技でもあります。
紙一重を、埋めていく。あと半歩を、詰めていく。
次こそは。 双葉山の前で誓った言葉を、これからの稽古で形にしてほしいと思います。
野村高校相撲部、応援しています。
ZEROSPHERE / ゼロの番人