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相撲 / Sumo
2026.09.27 — 相撲

真剣勝負の中に涙あり、笑いあり― 薬師奉納相撲

9月26日、薬師奉納相撲

先日ご案内した薬師奉納相撲が、9月26日に開催されました。

安楽寺の薬師堂に由来する、川東地区の奉納相撲です。

朝から、準備が始まる

相撲が始まるのは夕方ですが——準備は、朝からです。

各組の組長さんと役員が集合し、こんな作業をこなしました。

薬師堂の清掃

焼香

竹伐り

梵天(ぼんてん)つくり

梵天は、トロフィーのようなもので、勝ち抜いた人に渡します。

まず薬師さまにお参りし、手を合わせてから、会場の設営に入る。祈りが先にあって、そのあとに相撲がある。 これが奉納相撲です。

写真は、準備中の会場。ブルーシートの上に座布団がきれいに並べられ、パイプ椅子が整列しています。この一枚に、朝からの時間が写っています。

17時、小さな力士から

17時、開始。

まずは小学生以下の部。学年ごとに、3人抜きをしていきます。

「◯人抜き」とは、勝ち抜き方式のこと。勝てば次の相手、また勝てばその次——続けて勝ち抜いた者に賞が出る仕組みです。私が小学生のころは、5人抜きしたら賞金がもらえるので、あちこちの地区相撲をはしごしました。

小さな体の、かわいらしい相撲です。まわしを締めて、仕切って、ぶつかる。まわりの大人から声と笑いが上がります。

けれど——負けたら、悔し涙を流す子どももいました。

そりゃ、負けたら悔しいよね。

かわいらしいけれど、本人たちは真剣です。その涙こそが、相撲をやっている証拠だと思います。

学年が上がるほど、迫力が増す

そして、学年が上がるにつれて、取組の迫力が増していきます。

低学年のころは、押し合って転んで終わり。それが高学年になると、しっかり組み合い、体が音を立ててぶつかる。同じ土俵の上で、成長の段階が順番に見られる——これが地区相撲の面白さです。

中三役、そして中入り

小学生の部が終わると、中三役(なかさんやく)。前半の締めくくりです。

そのあとは中入り。

会場には、お神酒と力飯(ちからめし)がふるまわれました。

写真の一枚が、その力飯です。小さなビニール袋に入った、豆の入ったおこわのおにぎり。 土俵を背にして掲げると、なんとも味わいがあります。土俵に上がる者も、見守る者も、これで力をつける。

甚句に、酔いしれる

そして中入りには、もうひとつ。

野村相撲甚句会が、薬師相撲のための甚句を披露してくださいました。

この日のためにつくられた、この相撲のための唄。自慢ののどに、会場が酔いしれました。

乙亥大相撲にも太鼓や甚句の文化があります、こうして唄い手がいる。野村の相撲は、取組だけでできているのではないのだと、あらためて思います。

小・中・大の、五人抜き

中入り後は、いよいよ後半です。

番付 出場

小五人抜き 中学生

中五人抜き 高校生

大五人抜き 高校生・一般

三人抜きから五人抜きへ。そして小・中・大と、段が上がっていきます。

迫力ある相撲に、会場は大盛り上がりでした。

勝負は、勧進元にあずかる

最後は、末三役(すえさんやく)。

そして——結びの一番です。

ここで、行司の口上が入ります。

勝負は、勧進元にあずかり——来年の開催を約束する。

決着をつけずに、勝負を勧進元(主催者)に預ける。 そして「また来年、この土俵で」と約束する。これが、奉納相撲の締め方です。勝ち負けよりも、続けることを大事にする。粋な作法だと思います。

最後は、選手と関係者が土俵に集まり、締めの口上で閉会しました。

涙あり、笑いあり

真剣勝負の中にも、涙あり、笑いあり。

とても盛り上がった奉納相撲でした。

朝から準備に動いた組長さんと役員の皆さん、唄ってくださった甚句会の皆さん、そして土俵に上がったすべての力士に——お疲れさまでした。

また来年、この土俵で。

ZEROSPHERE / ゼロの番人

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