37,500頭の蚕が、来た ― 晩秋蚕、始まりました
本日、配蚕
9月18日。晩秋蚕(ばんしゅうさん)の飼育が始まりました。
8月の初秋養蚕に続く飼育です。
今回は、1.5箱。
「箱」は蚕種の数量単位で、1箱は約25,000頭。つまり今回は、約37,500頭の蚕を迎えることになります。
初秋蚕は0.5箱でしたから——今回はその3倍です。
3齢から、始まる
ちなみに、私たちの養蚕は卵から育てるわけではありません。
孵化したばかりの蚕は、とても小さく、繊細です。この時期の飼育には高い技術がいるため——愛媛蚕種さんが3齢まで育ててくださり、それを農協さんが配っていただく。 これが配蚕(はいさん)です。
つまり私たちの飼育は、3齢の幼虫を受け取るところから始まります。
写真は、届いた蚕を蚕座に広げているところ。紙を敷いた蚕座に、桑ごと均していきます。約37,500頭を迎えるには、これだけの蚕座が必要になります。
晩秋こそは
初秋蚕は、かなり作柄がよくありませんでした。 繭をつくる途中で力尽きた蚕が多く、汚れが広がり、収繭は約10kg。悔しい結果でした。
だからこそ——晩秋こそは。
そう思って、力が入っています。
初秋を苦しめた猛暑は、もう過ぎました。朝晩は涼しくなり、蚕にとっても過ごしやすい季節になってきます。条件は、前回よりいいはずです。
あとは、私たちの側の問題。「ベテラン農家さんは、同じ夏に上手に繭をつくっていた」——あの事実を忘れずに、一つひとつ丁寧にやっていきます。
東京から、一シーズン
今回は、うれしいことがあります。
東京から養蚕体験に参加してもらっている方が、1シーズンを通して養蚕に取り組むことになりました。
体験で一日だけ、ではありません。配蚕から上蔟、収繭まで。 最初から最後まで、蚕と付き合ってくれます。
東京から、野村へ。蚕を飼うために、この町に通ってくれる人がいる。 ありがたいことです。
本日のスケジュール
初日の動きを、記録しておきます。
時刻 作業
8:00 採桑
8:40 配蚕
9:00 給桑
16:00 給桑
17:00 採桑
24:00(予定) 給桑
朝8時に桑を採り、8時40分に蚕が到着。 そこから9時、16時、そして深夜0時と、一日3回の給桑です。
ここから、約一か月
初秋は17日で上蔟しました。晩秋も、およそ一か月の付き合いになります。
毎日の採桑と給桑。 眠の見極め、網入れ、そして上蔟。やることは同じですが、量が3倍です。桑の消費量も、作業の手間も。
それでも——いい繭をつくりたい。
今度こそ、真っ白な繭で蔟を埋めたい。その一心です。
また、日々の記録を書いていきます。
ZEROSPHERE / ゼロの番人