繭をつくり始めた ― 晩秋20日目・晩晩秋7日目
少しだけ、落ち着きを取り戻して
10月7日。晩秋蚕は20日目、晩晩秋蚕は7日目です。

ここ数日の大きな山場を越え、少しだけ落ち着きを取り戻してきました。
6時間ぶっ通しの上蔟も、落ちた蚕を拾い続けた朝も、ひとまず峠は過ぎた形です。
とはいえ——養蚕は、まだまだ続きます。
残っていた蚕を、追加で上蔟
晩秋養蚕では、前日までに多くの蚕が上蔟しました。
それでも、まだ蚕座に残っている蚕がいます。一頭ずつ確認しながら、この日も追加で上蔟しました。

写真をご覧ください。蚕座に敷いた黒いビニールの上に、飴色がかった蚕たちが集められています。熟蚕になると、体が透きとおって飴色に変わる——その色の違いを見ながら、蔟へ上げる蚕を選んでいきます。
ようやく、繭をつくり始めた
そして——うれしい変化がありました。

蔟の中を見てみると、ようやく繭をつくり始めた蚕の姿も。
昨日までは蔟から落ちてくる蚕も多く、何度も拾って戻す作業を繰り返しましたが——少しずつ落ち着いてきました。
糸を吐き始めれば、もうこちらにできることはありません。あとは蚕にまかせるだけです。
初秋のときは「外から見たら繭に見えたのに、中身は違った」という苦い経験をしました。今回はどうか。数日後に、答えが出ます。
一方、晩晩秋はこれからが本番
晩晩秋養蚕は、まだ7日目。

こちらは、これからが本番です。
4齢になった蚕たちは食欲も少しずつ増してきており、採桑・給桑を続けています。
写真をご覧ください。桑の葉にびっしりと取りついた4齢蚕。 葉には食べ跡の穴が無数に開いています。まだ小さいけれど、確実に食べる力がついてきている。
晩秋の5齢が軽トラ2台分を食べていたことを思えば、この子たちもやがて、そうなります。
同じ蚕舎に、二つの時間
晩秋蚕が繭づくりへ向かう、そのすぐ横で、晩晩秋蚕は桑を食べながら成長中。
一昨日、晩晩秋蚕を同じ蚕舎へ移しました。その結果——
「繭をつくる蚕」と「これから大きくなる蚕」が、同時にいる。
なかなかおもしろい光景です。
片方は、一生の仕事を終えようとしている。もう片方は、これから大きくなろうとしている。同じ蚕舎の中に、二つの時間が流れているわけです。
養蚕のバトンタッチと昨日書きましたが、それが目に見える形になりました。
日々は、もうしばらく続く
晩秋養蚕はゴールが見えてきましたが、晩晩秋養蚕はまだ折り返し前。
桑畑と蚕舎を行ったり来たりする日々は、もうしばらく続きます。
9月18日に晩秋が始まってから、ちょうど20日。そして晩晩秋は、ここから5齢を迎え、上蔟まで。まだ半月以上あります。
一つひとつの作業を確実に。
初秋の反省も、今回の上蔟の反省も胸に置いて——最後の晩晩秋養蚕まで、しっかり育てていきたいと思います。
ZEROSPHERE / ゼロの番人