今度は、寒さとの勝負 ― 晩晩秋14〜16日目
全部そろって、5齢へ
10月14日〜16日。晩晩秋蚕の飼育、14〜16日目です。
14日に3群の桑付けをして、晩晩秋蚕はすべて5齢になりました。
1群は12日、2群は13日、3群は14日——一日ずつずらして進めた桑付けが、これで完了です。
いよいよ今年最後の養蚕も、最終ステージに入りました。
採って、与えて、また採る
5齢は、蚕が一生のうちで一番たくさん桑を食べる時期です。
今日も採桑して、給桑して、また採桑する。 桑畑と蚕舎を行き来する毎日が続いています。
写真をご覧ください。
青いネットの蚕座に、白い5齢蚕がびっしり。葉はすっかり食べ尽くされ、茎と枝だけが残っています。その上から、新しい条桑を二人がかりで広げていく。
晩秋のときは軽トラ2台分でした。晩晩秋も、同じ世界に入っています。
ただ、気になっているのが
ここにきて、気になっていることがあります。
気温です。
日中は気温が上がるのですが、朝晩は15℃を下回るようになりました。
9月下旬は日中30℃を超えていました。それが、ひと月足らずでこの変化です。10月も半ば、季節は確実に進んでいます。
今度は、寒さとの勝負
暑さに苦しんだ初秋養蚕とは逆で、今は寒さとの勝負です。
蚕は、気温にとても敏感な生きものです。
気温が下がると食欲が落ち、成長もゆっくりになります。 蚕糸マニュアルも、病気を防ぐ要点として「適正な飼育温度管理」と「温度激変防止」を挙げています。
初秋は猛暑で、繭をつくる途中で力尽きた蚕が多く出ました。今度は、その反対側の壁にぶつかっているわけです。
自然に、任せるしかない
蚕舎には暖房施設がないので、ここは自然に任せるしかありません。
人が気温を変えることはできない。
できるのは——その日の蚕の食べ具合を見ながら、桑の量やタイミングを合わせていくことだけです。
食いが落ちていれば、量を控える。元気そうなら、しっかり与える。「カレンダー通りにはいかない」と書きましたが、ここでも同じでした。
季節と一緒に進む仕事
夏は暑すぎ、秋は寒くなる。
季節と一緒に進む養蚕の難しさと面白さを、あらためて感じています。
同じ年に、同じ蚕舎で、猛暑と寒暖差と少雨と、そして今度は寒さ。一年を通して、同じ条件の日は一日もありませんでした。
先人たちも、毎年この気候と向き合ってきたのでしょう。暖房も、天気予報も、今ほど当てにならない時代から。
最後まで、見守る
ゆっくりでもいいので、しっかり桑を食べて、立派な繭をつくってほしい。
初秋は収繭約10kg。晩秋は上蔟が早すぎた反省。そして今回が、今年最後です。
焦らず、蚕のペースで。上蔟まであと少し、最後まで見守っていきます。
ZEROSPHERE / ゼロの番人