マス目が、白く埋まっていく ― 晩秋21〜23日目、晩晩秋8~10日目
晩秋は、ひとまず一息
10月8日〜10日。晩秋蚕は21〜23日目、晩晩秋蚕は8〜10日目です。
ここ数日の慌ただしさから少し落ち着き、晩秋養蚕はひとまず一息。
6時間ぶっ通しの上蔟も、落ちた蚕を拾い続けた日々も、ようやく終わりました。
白い繭が、増えてきた
そして——上蔟した蚕たちは、蔟の中で少しずつ繭をつくり始めています。
写真をご覧ください。
吊るされた回転蔟のマス目が、白い繭で埋まっています。
数日前は、まだ蚕の体が見えていました。それが今では、ひとつひとつのマスに真っ白な楕円がおさまっている。光を受けて、淡いクリーム色に光っています。
写真を見ても、白い繭がだんだん増えてきました。
初秋のときは、外から見たら繭に見えたのに、中身は違っていました。上蔟が早すぎた反省もありました。それでも——こうして形になってきたのを見ると、ほっとします。
ここからは、見守るだけ
ここまで来ると、こちらにできることは見守ること。
糸を吐くのは蚕の仕事です。人間は、蔟の中を清潔に保ち、温度と湿度に気を配りながら、邪魔をしないことだけ。
無事にしっかりとした繭をつくってくれるのを待ちます。
蚕糸マニュアルによれば、収繭は上蔟後6〜8日目が適期。答えが出るのは、もうすぐです。
その一方で、隣では
一方、隣では晩晩秋養蚕が進行中。
現在は4齢で、こちらはまだまだ成長の途中です。
毎日の流れは、こうです。
時刻 | 作業 |
|---|---|
8:00ごろ | 採桑 |
8:30ごろ | 給桑 |
17:00 | 給桑 |
24:00 | 給桑 |
4齢になると食べる量も増えてきて、桑の減り方も目に見えて早くなってきました。
写真のは、晩晩秋用の桑畑。まだ手を付けていない、背の高い桑が並んでいます。晩秋で刈り込んだ畑とは別の場所です。この畑が、これから消えていくことになります。
二つの時間が、重なっている
晩秋蚕が静かに繭をつくっているすぐ横で、晩晩秋蚕はモリモリ桑を食べています。
同じ蚕舎の中で、片方は「繭づくり」、もう片方は「成長中」。
養蚕の時間が重なっている今ならではの光景です。
一生を終えようとしている蚕と、これから盛りを迎える蚕。バトンタッチと書きましたが、いまはその両方が同時に進んでいます。
カレンダー通りには、いかない
予定では、明日10月11日ごろに1群が眠に入るかもしれません。
ただ——ここ数日は、朝晩がぐっと冷え込むようになってきました。
9月下旬は日中30℃を超えていましたが、10月も半ばに差しかかり、季節は確実に進んでいます。蚕の成長は気温にも左右されるので、予定通り進むかは蚕の様子を見ながら判断していきます。
養蚕は、カレンダー通りにはいかない。
「何日目だから上蔟」ではなく、蚕そのものを見る——上蔟の反省で痛感したことが、ここでも効いてきます。
毎日、蚕を見て、桑を見て、気温を感じながら進めていく仕事だと、あらためて感じています。
今年最後の養蚕
晩秋養蚕は繭の完成を見守りつつ、晩晩秋養蚕はこれから5齢へ。
9月18日に始まった晩秋から、ひと月近く。そして晩晩秋は、これから一番の食べ盛りを迎えます。
今年最後の養蚕も、最後までしっかり育てていきます。
ZEROSPHERE / ゼロの番人