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地域づくり / Community
2026.08.01 — 地域づくり

地区の誇りをかけて ― 川東球技大会

田休みの、日曜日

野村に、ずっと続いている夏の恒例行事があります。川東(かわひがし)球技大会です。

いつから始まったのか——正確なところは、もう誰も覚えていないかもしれません。それくらい昔から、当たり前のように続いてきました。開催は毎年、田休(たやす)みの時期にあたる7月の最終日曜日。田植えを終え、稲の世話がひと段落するこの時期に、地区の人々が集まります。

正直に言えば、近ごろの暑さは、なかなか過酷です。それでも当日、体育館やグラウンドには、元気いっぱいの人たちの姿がありました。夏の日差しの下、白球を追いかける——その光景だけで、なんだか元気をもらえます。

3種目、それぞれの真剣勝負

今の川東球技大会は、ソフトボール・バレーボール・グラウンドゴルフの3種目。

青空の下、グラウンドではソフトボールのバットが鳴り、体育館ではバレーボールのスパイクが決まる。グラウンドゴルフの輪からは、ナイスショットの歓声が上がります。

そして忘れてはいけないのが——これは、ただの運動会ではないということ。それぞれの地区の誇りをかけた、真剣勝負なのです。「隣の地区には負けられん」。その気持ちが、ふだんは穏やかな人たちの目の色を変えます。老いも若きも、本気。だからこそ、面白い。

本番は、そのあと?

そして、川東球技大会には"もうひとつの本番"があります。

試合が終わったあとの——懇親会です。

汗を流したあとの一杯は格別。勝った地区も負けた地区も、テーブルを囲めば、もう笑い声ばかり。「あの場面、惜しかったのう」「来年こそは」。試合の熱が、そのまま酒の肴になります。表彰状がずらりと並ぶ前で、優勝地区がねぎらわれ、みんなで健闘をたたえ合う。野村はよく飲む町ですが、こういう席での一杯は、ただの酒ではありません。地域の団結を、一段と強くする一杯なのです。

一つひとつの行事が、まちをつくる

人口が減り、地域の行事は、年々少なくなってきています。準備も運営も、正直、楽ではありません。

それでも——こうした行事の一つひとつが、地域の盛り上がりには欠かせないのだと、私は思います。同じ汗をかき、同じ悔しさを味わい、同じ酒で笑い合う。その積み重ねが、「顔の見える関係」をつくり、いざという時に助け合えるまちをつくっていく。

川東球技大会は、ただの球技大会ではありません。野村の川東が、これからも元気であるための、大切な一日なのです。来年もまた、あの白球とともに、みんなで集まれますように。

ZEROSPHERE / ゼロの番人

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