繭をつくる途中で、力尽きていた ― 初秋養蚕、反省の収繭
9月6日、収繭の日
9月6日、初秋養蚕の収繭(しゅうけん)を行いました。
8月31日に上蔟してから、6日目。蚕糸マニュアルによれば、夏秋期(25〜27℃)の収繭適期は上蔟後6〜7日目。ちょうどその日にあたります。
蔟を見上げると——マス目が、白い繭で埋まっていました。
写真のとおりです。宙に吊られた蔟に、ずらりと並ぶ繭。「よし、うまくいった」——このときは、そう思いました。
蔟から外して、わかったこと
ところが。
蔟から外して、よく確認すると——様子が違いました。
繭をつくる途中で力尽きている蚕が、多くいたのです。
外から見れば、繭に見える。けれど中を確かめると、糸を吐きかけたまま動かなくなった蚕がいる。完成していない繭。あるいは、蚕がそのまま死んでしまった繭。
それが、想像以上に多かった。
汚れが、広がってしまった
こうした繭は、汚れが多いのです。
死んだ蚕の体液が繭を汚し、そのままにしておけば、生糸にはできません。だから取り除く——のですが。
注意していても、完全には取り除けませんでした。
そして、その汚れがほかの繭にも移ってしまったのです。きれいにできていたはずの繭まで、汚れが付着してしまう。
結果——収穫量は、大幅に減少しました。
約10kg
最終的な収繭量は、約10kg。
正直に言えば、期待していた量には遠く及びませんでした。毎朝5時30分の採桑も、一日3回の給桑も、夜に足りなくなって桑を採り足した日も、すべてこの10kgのためだった——そう思うと、悔しさがあります。
猛暑の養蚕は、難しい
原因として大きいのは、この夏の暑さでしょう。
蚕は高温に弱い生きものです。特に5齢の盛食期や上蔟の時期に高温が続くと、体力を消耗し、糸を吐ききる前に力尽きてしまう。今年の猛暑は、蚕にとって過酷でした。
猛暑時期の養蚕は難しい。 そのことを、身をもって実感しました。
それでも、ベテランは上手につくる
けれど——ここが大事なところです。
同じ夏に、ベテラン農家さんは、上手に繭をつくっていました。
同じ気候、同じ暑さの中で。それは何を意味するか。気候のせいだけにはできない、ということです。
温度管理の細かな工夫、蔟に振り込むタイミング、蚕座の環境づくり。私たちが知らない何かを、ベテランの方々は持っている。「眠と起蚕の見極めには熟練の技術がいる」と以前書きましたが、それは上蔟や蔟中保護でも同じなのでしょう。
まだまだ、勉強の余地がたくさんあります。
この反省を、次に生かす
養蚕を始めて2年目。うまくいかないことのほうが、まだ多い。
けれど——失敗も、記録です。
何が起きて、なぜそうなったのか。それを書き留めておけば、来年の自分が読み返せる。記録することの大切さについて書いたばかりですが、都合の悪い記録こそ、残す意味があると思っています。
この反省を、次に生かします。
蚕たちが最後まで糸を吐ききれる環境を、来年こそ。
ZEROSPHERE / ゼロの番人