食欲が、少し落ちてきた!? ― 初秋養蚕8日目、桑止め予定
初秋養蚕の8日目。
今朝も5時30分から桑畑へ向かい、3束の桑を採りました。
つい数日前まで柔らかい桑を食べていた蚕たちも、今では大きな葉を次々と食べる4齢の蚕へ。昨日は朝・昼・夜と3回給桑し、採ってきた3束の桑がほぼ一日でなくなりました。
今日も6時30分に、朝の給桑です。
食べ方を見て、次を決める
午前8時、野村シルク博物館の密田館長に、蚕の様子を見ていただきました。
「今日中に、眠に入るかもしれない」
今回の眠は、4齢から5齢へ脱皮するためのものです。
ただし、蚕が一斉に眠に入るとは限りません。まだ桑を食べている蚕もいれば、少しずつ動きを止め始めている蚕もいます。
そこで、すぐに桑を止めるのではなく、まずは給桑して、その食べ具合を確認することになりました。
時計だけを見て作業するのではなく、蚕の様子を見ながら次の判断をする。ここにも、経験が必要です。
午後、食欲に変化が現れた
15時、もう一度給桑しました。
蚕座を確認すると、朝までの勢いと比べて、明らかに食べ方が落ちています。
病気や不調というわけではありません。脱皮に備えて食べるのをやめ、「眠」に入ろうとしているサインです。
これまで勢いよく桑を食べていた蚕たちが、少しずつ動きを止めていく。蚕座全体が、次第に静かな時間へと移っていきます。
今晩の給桑を最後に
まだ食べている蚕もいるため、今晩はもう一度給桑する予定です。
ただし、その後は食べ具合を確認し、眠に入ったと判断すれば「桑止め」にします。
必要以上に桑を与えると、食べ残した葉が蚕座にたまり、蒸れや病気の原因になります。たくさん食べさせることだけが、世話ではありません。
与えるときと、止めるとき。
その境目を見極めることも、養蚕の大切な仕事です。
3齢から4齢になるときにも経験した「眠」。しかし、蚕の大きさも、食べる桑の量も、蚕座全体の様子も、前回とは違います。
密田館長に教わりながら、一つひとつの変化を見逃さず、5齢への脱皮を見守ります。
目を覚ました蚕たちは、いよいよ養蚕で最も桑を食べる5齢へ。
ここから、後半戦が始まります。
ZEROSPHERE / ゼロの番人