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養蚕 / Hatch
2026.09.05 — 養蚕

5齢、食べ盛り ― ひたすら採桑と給桑の一週間

ブログは休みましたが、蚕は休みません

わけあって、ブログを小休止していました。

しかしながら——養蚕は続いています。

こちらの都合がどうであれ、蚕は毎日桑を食べ、育っていきます。待ってはくれません。この一週間、HATCH BASE ZEROの仲間たちが蚕舎を守り続けてくれました。ありがたいことです。

その間の記録を、まとめて書き留めておきます。

9日目 ― 最後の桑止め

8月23日、9日目。 4齢の蚕たちが眠に入る時期です。

桑止めをして、5齢起蚕を待ちました。以前も書いたとおり、眠に入った蚕は桑を食べません。与えても残るだけで、蒸れや病気のもとになります。

これが、この飼育で最後の桑止め。カイコの眠は一生に4回。この眠が明ければ、いよいよ最終齢です。

10日目 ― 5齢になった

8月24日、10日目。 蚕たちは無事に脱皮を終え、5齢蚕になりました。

そして——ここからが、本番です。

写真をご覧ください。指に乗せた5齢蚕。3齢のころは米粒ほどだったのに、指を渡るほどの大きさになりました。体は真っ白で、つやがあり、ずっしりと重い。

カイコが一生で食べる桑のうち、その9割を5齢の一週間で食べるとあります。つまり——ここからが、養蚕でいちばん桑を消費する時期なのです。

10日目〜16日目 ― ひたすら、採桑と給桑

8月24日から30日までの一週間は、ただひたすら、この繰り返しでした。

採桑 → 給桑 → 採桑 → 給桑

給桑は、一日3回。 朝、昼、夜。そのたびに桑が必要になるので、当然、採桑も繰り返します。

5齢蚕は、とにかく食べます。写真の蚕座を見てください。山盛りに積まれた条桑が、蚕たちに覆われている。この葉が、数時間できれいに食べ尽くされ、また新しい桑を運び込む。

食べる音がする、というのは本当です。蚕舎に入ると、サーッという雨のような音——数万匹が一斉に桑を食む音が、静かに満ちています。

単調だけれど、これが養蚕

この一週間、特別なことは何も起きていません。

採って、やる。採って、やる。

書くべき事件も、劇的な場面もない。けれど——この単調な繰り返しこそが、養蚕そのものなのだと思います。派手さはなくても、一日も欠かせない。誰かが桑を採りに行かなければ、蚕は飢えてしまう。

先人たちも、同じことを毎日繰り返していたのでしょう。この町の多くの家が養蚕をしていた頃、朝も夕も、桑を背負って歩く人がいた。その積み重ねが、野村の絹になったのです。

そして、いよいよ

5齢の一週間を終えて、蚕たちの体は充分に育ちました。

食べるのをやめ、体が透きとおってきたら——熟蚕(じゅくさん)。いよいよ上蔟、繭をつくる時が来ます。

ここからが、この飼育の総仕上げです。

ZEROSPHERE / ゼロの番人

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