ちゃんこ鍋で、おかえりなさい ― おかえり食堂
おかえり食堂が、開かれました

NPO法人シルミルのむらが主催する「おかえり食堂」が開催されました。
おかえり——いい名前です。どこかへ行っていた人が帰ってくる場所、という響きがあります。
献立は、野村ならでは
本日の献立は、野村ならでは。
ちゃんこ鍋&炊き込みごはんです。

相撲のまち・野村ですから、やはりちゃんこ。写真をご覧ください。

黄色いエプロンをつけた方が、大きな鍋をかき混ぜています。鍋の中には、油揚げ、にんじん、ねぎ——あたたかそうな湯気が立っています。

11月には第175回乙亥大相撲。会場前ではちゃんこ祭りも開かれます。そんな季節に、ちゃんこ鍋。町の空気と、献立がそろっているのがいいですね。
高校生まで無料、大人は300円+お気持ち
料金は、こうでした。
高校生まで……無料
大人……300円 + お気持ち
「お気持ち」という設定がいいと思います。出せる人は出す、きびしい人は300円で。そこに線を引かない。
そして——30名を超える方が参加されていました。
地域に根付いた活動だと感心します。
フードパントリーも
会場には、もうひとつ。
「フードパントリー ご自由にどうぞ」の貼り紙がありました。

食品の入ったカゴが並び、段ボールには里芋がどっさり。手に取っていく人がいる。
食べて帰るだけでなく、持って帰ることもできる。 こういう形があるのだと、知りました。
実は、災害復興の活動です
ここで、この食堂の成り立ちに触れておきます。
NPO法人シルミルのむらのホームページには、おかえり食堂についてこう書かれています。
「食べる」「生きる」を中心に、地域住民が主体となった支え合いによる「災害復興」をめざしています。
災害復興。
平成30年の西日本豪雨——この町が大きな被害を受けた、あの災害です。
復興というと、道路や建物を思い浮かべます。 けれど、この団体が選んだのは「食べること」でした。
一緒にごはんを食べる。あたたかいものを囲む。それを続けていく。優しい気持ちと共助の気持ちでつながる——そう書かれています。
100本記念の記事で、私は「災害のあと、世界が広がった」と書きました。この食堂も、そのひとつなのだと思います。
息の長い活動
ホームページには、もうひとつ印象的な言葉がありました。
息の長い、地域に根差した活動
コロナ禍の前も後も、続けてきたとあります。
そして、この団体は他にもたくさんのことをしています。
のむら自治振の事務局
野村ふるさとづくりの会と協働した花苗づくり・花壇管理 ← 花いっぱい運動です
のむらまちテラス(毎年1〜3月、乙亥会館を主会場にイルミネーション)
調べてみて、驚きました。 このブログで書いてきたいくつもの記事が、この一つの団体につながっていたのです。
続けることの、強さ
不定期の開催だそうです。毎月でも、毎週でもない。けれど続いている。
花いっぱい運動の記事で「続けることが、いちばん難しい」と書きました。おかえり食堂も、きっと同じでしょう。
次に開かれるとき、また誰かが「おかえり」と言われる。
そういう場所が町にあることの価値を、あらためて感じた一日でした。
ZEROSPHERE / ゼロの番人