大きな山を、ひとつ越えた―晩秋19日目・晩晩秋6日目
朝8時、落ちた蚕を拾うことから
10月6日。晩秋蚕は19日目、晩晩秋蚕は6日目です。
今日も朝から晩まで、二つの養蚕を同時進行する慌ただしい一日になりました。
朝8時に蚕舎へ行くと——

昨日上蔟した蚕が、かなりの数、蔟から落ちていました。
昨日書いたとおり、まだ完全に熟蚕になりきっていなかった蚕も多く、まずは落ちた蚕を拾い、再び蔟へ戻す作業からスタートです。
拾っては戻し、拾っては戻す。昨日の"いたちごっこ"が、朝からそのまま続いていました。
晩秋の作業
その後の流れは、こうです。
時刻 作業
8:00 採桑
9:00 給桑
10:00 残渣処理
12:00〜18:00 上蔟
残渣処理とは、蚕座に残った食べ残しの桑や蚕沙(フン)を片付けること。上蔟が済んだ蚕座を、きれいにしていきます。
そして12時から18時まで、6時間ぶっ通しの上蔟。 2群の蚕を、順番に蔟へ振り込んでいきます。

写真をご覧ください。天井から吊られた回転蔟が、一面に。下にはビニールと青いシート——落ちてくる蚕を受けるためです。
同時に、晩晩秋の引っ越し
そして、その上蔟作業と並行して進めたのが晩晩秋養蚕です。
晩秋蚕が上蔟して空いた蚕座を、順番に清掃。 新しい蚕座をつくり直して、そこへ4齢になった晩晩秋蚕を移動させます。
あわせて、拡座(かくざ)も行いました。

拡座とは、蚕の成長に合わせて飼育面積を広げること。4齢になれば体も大きくなるので、同じ面積では窮屈になります。密集させれば蒸れて、病気のもと。だから、広げる。
養蚕の、バトンタッチ
晩秋蚕を上蔟させる横で、晩晩秋蚕の新しい飼育場所をつくる。
ひとつ片付けたと思えば、そこに次の蚕が入ってくる。
まさに、養蚕の"バトンタッチ"です。
昨日、晩晩秋蚕を同じ蚕舎へ運びましたが、今日はその続き。空いた場所から順に、入れ替わっていきます。蚕舎の中で、世代交代が進んでいるという感じでした。
大きな山を、ひとつ越えて
昨日と今日の2日間は、今回の晩秋・晩晩秋養蚕の中でも大きな山場でした。
予定どおりにいかないこともあり、蚕の状態を見ながら、その場その場で判断する難しさも、あらためて感じています。
「何日目だから上蔟」ではなく、蚕そのものを見る——昨日書いたことを、今日もまた痛感しました。
それでも——ようやく、大きな山をひとつ越えました。
まだまだ、同時進行は続く

とはいえ、これで終わりではありません。
晩秋蚕……これから繭づくりへ
晩晩秋蚕……まだ4齢。これからさらに桑を食べて大きくなる
まだまだ同時進行は続きます。
初秋の反省も、今回の上蔟の反省も抱えたまま、それでも日々は進んでいく。
最後まで気を抜かず、一頭一頭の状態を見ながら育てていきたいと思います。
ZEROSPHERE / ゼロの番人