暑すぎた初秋、冷えてきた晩秋― 寒暖差と向き合う晩秋6日目
桑が、残っていた
9月23日。晩秋蚕の飼育、6日目です。
今朝、蚕舎に入って気づいたことがありました。
昨晩24時に与えた桑が、残っていたのです。
これまでは、夜中に与えた桑を朝にはきれいに食べ尽くしていました。それが今朝は残っている。
朝晩の気温が、寒くなってきたからでしょうか。
日中30℃、朝晩20℃以下
今の野村は、寒暖差が激しくなっています。
日中……30℃を超える
朝晩……20℃を下回る
その差、10℃以上。人間でも体調を崩しそうな気温差です。
蚕は変温動物ですから、気温が下がれば動きも食欲も鈍ります。 昨夜の食べ残しは、そのせいかもしれません。
初秋は暑すぎ、晩秋は寒さ
思えば——初秋の飼育は、猛暑との戦いでした。
暑さで蚕が弱り、繭をつくる途中で力尽きた蚕が多く、収繭は約10kg。悔しい結果に終わりました。
そして今度は、寒さ対策です。
自然相手は、たいへんです。
同じ年に、同じ蚕舎で、正反対の苦労をする。けれど、これが養蚕なのでしょう。先人たちも、毎年この気候と向き合ってきたはずです。
今日の作業
時刻 作業
7:00 給桑・網入れ
8:00 採桑
14:00 網上げ・給桑
24:00 給桑(予定)
今日の網入れは、「除沙」のため
昨日は4齢の蚕を分けるため。今日は——除沙(じょさ)のためです。
除沙とは、蚕座にたまった古い桑の食べ残しや、蚕のフン(蚕沙)を取り除くこと。
蚕座には、3齢のときに与えた古い桑が残っています。そのままにしておくと、蒸れて、病気のもとになる。だから取り除きます。
けれど、蚕を一頭ずつつまみ上げるわけにはいきません。そこで——網の出番です。
網をかぶせて上に新しい桑を置けば、蚕が自分で網の上に上がってくる。 網ごと持ち上げれば、古い桑とフンだけが下に残る。蚕の習性を利用した、実にうまい仕組みです。
写真は、網の上に山盛りに広げた桑。そして網の下には、色の変わった古い桑が見えています。
14時、網上げ
14時に網を上げ、上がってきた蚕を広い蚕座に移しました。
4齢になって体が大きくなった分、ゆったりした住まいが必要です。密集させると蒸れの原因になりますから。
朝霧の中で
なお、今朝の採桑のときには——野村らしい朝霧が出ていました。
3日目にも朝霧の中で桑を採りました。この時期の野村の朝は、たいてい白い霧に包まれます。
日中は30℃を超えるのに、朝は霧が立つほど冷える。 その落差そのものが、今の季節なのだと思います。
今夜も、24時に給桑です。
ZEROSPHERE / ゼロの番人