夏の少雨が、今ごろ効いてくる ― 晩秋養蚕7日目
晩秋養蚕、7日目
9月24日。晩秋蚕の飼育、7日目です。
時刻 作業
7:00 採桑
8:00 給桑
16:00 給桑(予定)
24:00 給桑(予定)
やはり、寒暖差が激しい
昨日も書きましたが——朝晩の寒暖差が10℃以上あり、激しい日が続いています。
日中は30℃を超えるのに、朝晩は20℃を下回る。一日のうちに、夏と秋が同居しているような気候です。
蚕糸マニュアルが病気予防に「温度激変防止」を挙げているとおり、蚕にとって急な温度変化は負担になります。気を抜けません。
葉の色が、悪い
そして今朝、桑を採り進めていて気づいたことがあります。
葉っぱの色が悪い桑があるのです。
写真をご覧ください。切り取った桑の束のなかに、黄色く変色し、縁が茶色く傷んだ葉が混じっています。みずみずしい緑とは、明らかに違う。
原因は——夏場にあまり雨が降らなかった影響です。
夏の少雨が、今ごろ効いてくる
桑も、植物です。水が足りなければ、葉は健やかに育ちません。
夏のあいだ雨が少なかったぶん、桑の木は十分に水を吸えなかった。その影響が、秋になって葉の色として現れているのです。
思えば——初秋の養蚕は、猛暑との戦いでした。暑さで蚕が弱り、繭をつくる途中で力尽きた蚕が多かった。
あの夏の暑さと少雨が、形を変えて、今もまだ続いている。 蚕を苦しめた夏が、今度は桑を痩せさせている。そういうことなのだと思います。
色の悪い桑は、与えない
こういった桑は——蚕には与えません。
いい桑が、いい蚕をつくると以前書きました。色の悪い葉は水分も栄養も落ちていますし、傷んだ葉は病気のもとにもなりかねません。せっかくここまで順調に育ってきた蚕に、わざわざ悪い条件を与える理由はありません。
ですから、採りながら選ぶ。
良い葉のついた枝を採り、色の悪いものは残していく。その分、採桑に時間がかかります。 けれど、ここを省くわけにはいきません。
自然相手の仕事ですから、思い通りにはいきません。
暑すぎたり、雨が降らなかったり、今度は冷え込んだり。こちらの都合など、お構いなしです。できるのは、そのつど、いちばん良い選択をしていくことだけ。
それでも、蚕はすくすく
ただ——うれしいことがあります。
蚕は、すくすくと成長しています。
写真の蚕座をご覧ください。4齢の蚕たちが、食べ跡だらけの葉と枝の上に、びっしりと並んでいます。
桑には苦労させられていますが、蚕そのものは順調。これ以上の励みはありません。
5齢になれば、一生に食べる桑の大半をその一週間で食べる——本番は、これからです。いい桑を、切らさずに。
今夜も、24時に給桑です。
ZEROSPHERE / ゼロの番人