蚕座を、組み立てる― 晩秋養蚕8日目
晩秋養蚕、8日目
9月25日。晩秋蚕の飼育、8日目です。
今日の記録は、こうなりました。
時刻 作業 量
7:00 採桑 6束
8:00 給桑 2束
〃 蚕座組み立て —
16:00 給桑 2束
24:00 給桑 2束
朝に採った6束を、2束ずつ3回に分けて与える。つまり——採った分を、その日のうちに使い切る計算です。
明日の桑は、明日また採りに行く。
葉を一枚ずつ摘むのではなく、枝ごと与える。蚕糸マニュアルでは、葉のついた枝を条桑(じょうそう)、それを枝ごと与える飼い方を条桑育(じょうそういく)と呼びます。蚕が大きくなるほど、この方法が効率的になります。
そして、蚕座組み立て
朝の給桑を終えたあと——蚕座の組み立てをしました。
写真をご覧ください。パイプの骨組みに金網を渡し、そのまわりに青いネットを張っていく。 三人がかりの作業です。
なぜ、今この作業をするのか。蚕が大きくなるからです。
畳20枚分の、住まいが要る
蚕糸マニュアルには、こんな数字があります。
5齢の盛食期には、0.1㎡あたり100〜120頭
つまり、1㎡あたり1,000〜1,200頭。
今回の飼育は、約37,500頭。単純に計算すると——31〜37㎡ほどの蚕座が必要になります。
畳に直すと、おおよそ20枚分。
密集させれば、蒸れて病気のもとになります。初秋では、繭をつくる途中で力尽きた蚕が多く出ました。広さを確保することは、そのまま蚕の健康を守ることなのです。
初秋は0.5箱でしたから、今回はその3倍。蚕座も、3倍の面積が要る。 だから今のうちに、組み立てておくわけです。
5齢に向けた、準備の日
今日は、特別な出来事があったわけではありません。
採って、与えて、組み立てる。
けれど——4齢になった蚕は、これから眠を経て5齢へ。そして5齢の一週間で、一生に食べる桑の9割を食べる。本番はもうすぐです。
そのときになって慌てないよう、今のうちに住まいを広げておく。 桑畑の伐り方でも「先を読んで備える」ことの大切さを書きましたが、蚕座づくりもまた同じだと思います。
準備が、結果を決める。
今夜も、24時に給桑です。
ZEROSPHERE / ゼロの番人