食欲が、景色を変えた ― 晩秋15日目・晩晩秋2日目
二つの養蚕が、同時進行
10月2日。晩秋蚕は15日目、晩晩秋蚕は2日目。
今日から、二つの養蚕が同時進行です。
桑畑が、開けてきた
まずは、晩秋養蚕から。
朝7時、採桑へ。そこで気づいたことがあります。
これまでうっそうとしていた桑畑が、ついに一面、開けてきたのです。
写真をご覧ください。背丈ほどあった桑が刈り取られ、その先の山まで見通せます。 残っているのは、切り株から伸びた若い枝ばかり。
9月18日に配蚕されてから、半月。毎日の積み重ねが、畑の景色そのものを変えてしまった。
蚕たちの食欲のすごさを、桑畑が物語っています。
採って、与えて、また採る
8時からは給桑。
そして——その間にも、別のメンバーが採桑を続けます。
5齢に入ってからは、本当に食べる量が桁違いです。昨日採った桑が、次々となくなっていく。一昨日も、給桑のあとにもう一度採桑へ行きましたが、もはやそれが日常になりました。
【晩秋養蚕 15日目】
時刻 作業
7:00 採桑
8:00 給桑+採桑を継続
16:00 給桑(予定)
24:00 給桑(予定)
蚕糸マニュアルの言う「一生に食べる桑の大半を5齢の一週間で」。約37,500頭が、いまその一週間のまっただ中です。
晩晩秋は、2日目
一方、晩晩秋蚕は2日目。
こちらは、まだ小さな蚕たちです。写真をご覧ください。3齢の小さな蚕がびっしり。晩秋の5齢と比べると、驚くほど小さい。
それでも——元気に桑を食べています。
【晩晩秋養蚕 2日目】
時刻 作業
7:00 給桑
16:00 採桑
17:00 給桑
給桑は一日2回。量も、晩秋とは比べものになりません。3齢には、柔らかい新芽の葉を選んで与えます。
大きく育った晩秋蚕と、これから成長していく晩晩秋蚕。
大きさも、食べる量も、与える桑も、給桑の回数もまったく違う二つの養蚕が進んでいます。
5齢には枝ごと、たっぷりと。3齢には柔らかい葉を、少しずつ。同じ「蚕の世話」でも、頭を切り替えなければなりません。
晩秋はまもなく熟蚕・上蔟へ。いちばん手のかかる時期です。そこへ新しい命の世話が重なる。今月はずっと、忙しい日が続きそうです。
けれど——開けていく桑畑を見ると、悪い気はしません。
食べた分だけ、繭になる。初秋の悔しい結果を思えば、よく食べてくれることが、何よりの朗報です。
今夜も、24時に給桑です。
ZEROSPHERE / ゼロの番人