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地域づくり / Community
2026.08.10 — 地域づくり

手でつくると、見えてくる ― 野村の地形模型づくり

偶数月の、第2土曜日

野村には、「野村の地域文化をつなぐ会」という集まりがあります。偶数月の第2土曜日に学習会を開いていて、地域の歴史や文化を、みんなで学び続けています。

この日のテーマは——「野村の大地をつくろう ~夏休みの宿題にピッタリ!地形模型づくりに挑戦~」。講師は、四国西予ジオミュージアムの学芸員・榊山匠(さかきやま たくみ)氏です。

会場は、本家緒方蔵。大きな酒樽が並ぶ土間にスクリーンを立てての学習会——これがまた、野村らしくていい雰囲気です。

まずは、西予と野村の大地を学ぶ

はじめは座学から。西予市や野村の大地が、どうやってできてきたのかを教わります。

四国西予ジオパークの地でもある西予は、大地の成り立ちがそのまま暮らしに結びついている土地です。山があり、川があり、その間の平らな土地に人が住む。当たり前に見える風景にも、ちゃんと理由があるのです。

そして、模型づくりに挑戦

座学のあとは、いよいよ地形模型づくり。

配られたのは、等高線ごとに色分けされた地図。110m(青)、140m(緑)、170m(オレンジ)、200m(ピンク)——標高ごとの線に沿って切り抜き、順番に貼り重ねていきます。ハサミとのり、両面テープを手に、みんな黙々と作業。

そうして出来上がったのが、写真の「野村の河成段丘(かせいだんきゅう)」の立体模型です。

「河岸段丘」じゃないの?

ここで、ちょっとした発見がありました。

河成段丘——昔は「河岸段丘(かがんだんきゅう)」と習いましたよね。学校で覚えたあの言葉。実は時代によって呼び方が変わっているのです。同じ地形を指しているのに、名前が変わっていく。こういう小さな気づきも、学習会の楽しみです。

手を動かすと、見えてくる

そして——この模型を眺めていて、はっと気づいたことがあります。

平成30年の豪雨で浸かった土地は、やはり低い。

普段は、あまり意識することがありません。町を歩いていても、どこが高くてどこが低いかなんて、なかなか分からない。けれど、立体になった模型を目で見ると、それが一目瞭然なのです。青い線(110m)に囲まれた低い土地——そこが、あの日水に沈んだ場所でした。

手を動かして、目で確認する。これは、防災教育としてとても有効だと感じました。数字や言葉で「ここは低いです」と言われるより、自分で作った模型を見るほうが、ずっと深く体に入ってきます。災害伝承碑どすこいパークと同じく、これも「備えを次へつなぐ」大切な取り組みです。

体験プログラムにも、いいかも

もうひとつ、思いついたことがあります。

野村の語り部や体験プログラムに、オプションでこの模型づくりを入れるのはどうだろう——。

町を歩いて、話を聞いて、そして自分の手で地形を作ってみる。「なるほど、だからここに町があるのか」「だからあそこは水が来たのか」。野村という土地を、まるごと理解できる体験になりそうです✨

学ぶことは、楽しい。そして、ちゃんと次に活かせる。そんな学習会でした。

ZEROSPHERE / ゼロの番人

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