野村の中心、乙亥会館 ― 相撲と暮らしが集まる場所
これまで何度も名前が出てきた乙亥大相撲の舞台——乙亥会館(おといかいかん)。今日は、この野村の"顔"ともいえる場所を紹介します。
相撲と観光のシンボルとして

乙亥会館は、平成16年(2004年)、相撲と観光のシンボルとして開館しました。以来、秋の乙亥大相撲はもちろん、愛媛国体、瀬戸内少年相撲大会といった相撲・武道の大会から、ライブや講演会などの文化イベントまで、幅広く使われてきました。町の人にとっては、晴れの舞台であり、日常の集いの場でもあります。
上空から見ると、深い緑色の大きな屋根がひときわ目を引きます。国技館を模したとされる威風堂々とした施設は、訪れる人を迎えてくれます。
災害を越えて、令和2年に再開館
平成30年の西日本豪雨では、乙亥会館も大きな被害を受けました。約2年間の復旧期間を経て、令和2年(2020年)に工事を終え、再び開館します。
かつてはカロト温泉という温浴施設が併設されていましたが、災害後に廃止となりました(※現在、入浴施設はありません。ご注意ください)。
その一方で、新たに生まれたのが災害伝承展示室です。あの日、何が起きたのか——事実を知り、学び合い、備えの大切さを次の世代へ伝える場所。「まなぶ、かんがえる、そなえる」を掲げ、子どもたちも訪れて学んでいます。にぎわいの場が、いのちを守る学びの場も兼ねる——再開した乙亥会館の、大切な役割です。

見どころ ― 電動で出し入れする土俵
館内アリーナの目玉は、なんといっても電動で出し入れできる、珍しい土俵です。ボタン一つで土俵が現れ、また床下へ——相撲のときは本格的な土俵に、それ以外はフラットなアリーナにと、一つの空間が姿を変えます。ぜひ実物を見てほしい設備です。加えて、力士が汗を流す相撲練習土俵も備わっています。
食べて、買って、ひと休み
会館の外には、地元産品を売る売店と、3軒の飲食店——洋食店、定食&居酒屋、焼き鳥屋——が軒を連ねています。相撲を観たあと、買い物して一杯、というのも野村ならではの楽しみ方。まさに、のむらの中心部として人が集まるシンボルになっています。
相撲の記事を読んで「行ってみたい」と思ったら、ぜひこの乙亥会館へ。野村の元気が、ここに集まっています。
ZEROSPHERE / ゼロの番人