朝霧の中で ― 晩秋養蚕3日目
晩秋養蚕、3日目
9月20日。晩秋蚕の飼育、3日目です。
今日も、この流れで動きます。
時刻 作業
7:00 採桑
8:00 給桑
16:00 給桑(予定)
24:00 給桑(予定)
野村名物の、朝霧
そして今朝は——野村町の名物、朝霧が出ていました。
山の中腹から立ちのぼるように、白い霧が流れていく。野村の秋から冬にかけての、おなじみの光景です。朝霧湖の名も、この霧があってこそでしょう。
観光で来られる方が「きれいですね」と足を止める景色ですが——私たちにとっては、仕事をする場所の風景です。
朝霧の中での作業。 手にした桑の葉は、露をたっぷり含んで、ぬれて光っていました。
写真をご覧ください。採ったばかりの新芽です。黄緑色の若い葉。まだ3齢の蚕たちには、この柔らかさがちょうどいい。背景には、山にかかる朝霧が写っています。
きれいに、食べていた
蚕舎に戻ると——
昨晩24時に給桑した桑を、きれいに食べていました。
昨日も同じでした。夜中に与えた桑を、朝には食べ尽くしている。順調です。
蚕座を見ると、3齢の蚕たちがびっしり。約37,500頭という数字を、目で見て実感します。
そろそろ、眠のころ
さて、ここからが大事なところです。
蚕たちは3齢の3日目。つまり——そろそろ、眠(みん)に入るころです。
眠については初秋の記事に書いたとおり、蚕は脱皮の前に食べるのをやめて、じっと動かなくなります。一生に4回あるこの眠を越えるたび、ひとまわり大きくなる。
そして、眠に入った蚕に桑を与えても、食べません。残った桑は蚕座に溜まり、蒸れや病気のもとになってしまいます。
食べる量を、確認しながら
だから、これからは——桑を食べる量を確認して、給桑していきます。
食べ残しが出ていないか。減り方が鈍っていないか。蚕座をよく見て、量を加減する。
3齢から4齢へ。 最初の関門が近づいてきました。
ZEROSPHERE / ゼロの番人