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土産 / Craft
2026.08.11 — 土産

標高1,400mの恵み ― 大野ヶ原のにんにく

なぜ、愛媛でにんにく?

四国カルスト高原にんにくをご存じでしょうか。

「にんにくの産地といえば?」と聞かれたら、多くの人が青森を思い浮かべるはずです。だから——「なぜ愛媛でにんにく?」と不思議に思われるかもしれません。

その答えは、西予市の地形にあります。

海抜0mから、標高1,400mまで

西予市は、実に特徴的な市です。海抜0mの海から、標高1,400mの四国カルストまで——ひとつの市の中に、これだけの高低差があるのです。

その最も高いところに位置するのが、大野ヶ原(おおのがはら)。四国カルストは、秋吉台・平尾台と並ぶ日本三大カルストのひとつ。愛媛と高知の県境に広がる、雄大な高原地帯です。

そして——ここが肝心。大野ヶ原の気候は、青森の下北半島とよく似ているのだそうです。冬には大雪が降ることも珍しくなく、季節ごとの寒暖差も大きい。これこそが、良いにんにくを育てる条件なのです。

さらに、大野ヶ原は酪農が盛んな地域でもあります。牛の堆肥が豊富にあり、それが土を豊かにする。「シルクとミルクのまち」の恵みが、こんなところにも生きているのです。

令和2年、新たな産業として

この気候に目をつけたのが、株式会社 祐(たすく)さんです。

令和2年(2020年)、大野ヶ原の新たな産業として、にんにく事業を立ち上げました。標高1,400mの高原を、農地として活かす——地域の可能性を見抜いた、見事な着眼点です。

🔗 株式会社 祐(たすく)

「生にんにく」

そして、私が毎年心待ちにしているのが——生にんにくです。

にんにくは通常、乾燥させて出荷されます。けれど生にんにくは、収穫の時期にしか手に入らない特別なもの。出回るのは6月下旬〜7月上旬のわずかな期間だけです。水分をたっぷり含んで、みずみずしい。にんにく本来の風味が、そのまま生きています。

毎年購入して、ありがたくいただいております。

一番のおすすめは、ホイル包み焼き

食べ方はいろいろありますが——私の一番のおすすめは、ホイル包み焼きです。

丸ごとアルミホイルに包んで、じっくり火を入れるだけ。シンプルですが、これが一番。

生にんにくは、もともと刺激が少ないのが特徴です。そこにゆっくり熱を加えると、にんにく特有のツンとした刺激がすっかり抜けて——ほくほくの食感と、凝縮したにんにくの旨みだけが残ります。ホイルを開いた瞬間の香り、そしてほろりと崩れる一片。これがもう、たまりません。

炭火のグリルで、肉や野菜と一緒に焼く。それだけで、贅沢な一皿になります。

標高1,400mからの、贈りもの

海から高原まで抱える、西予市だからこそ生まれた一品。大野ヶ原の風土が育てたにんにくを、ぜひ味わってみてください。

ZEROSPHERE / ゼロの番人

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