桑も喜ぶ雨の朝 ― 養蚕3日目
初秋養蚕の3日目。今朝も5時30分に家を出ました。
外に出ると——夜中に降った雨で、アスファルトが濡れていました。
この夏は、あまり雨が降っていませんでした。連日の猛暑と、乾いた空気。畑にとっても、山にとっても、厳しい夏です。だから、この雨は——桑にとっては、まさに恵みの雨でした。
そして、もうひとつの期待。この雨で、気温が少しでも下がってくれればありがたい。カイコは高温多湿に弱い生きものですから、暑さがやわらぐのは、養蚕にとって何よりの助けになります。
桑畑で、また雨
桑畑に着いて、採桑(さいそう)を始めます。
すると——また雨が降ってきました。
濡れながらの作業は、正直、少し大変です。でも、雨に打たれる桑の葉を見ていると、なんだか桑たちも喜んでいるように見えました。乾いた土に水が染み込んでいく。この雨が、また新しい葉を育ててくれるはずです。
雨の中の桑畑は、しっとりと静かで、緑がいつもより深く見えました。
蚕舎へ ― またしても、完食
採桑を終えて、蚕舎へ向かいます。
昨晩20時にあげていた桑——これが、すべて食べつくされていました。葉脈だけを残して、きれいに。昨日も完食していましたが、この食べっぷりには毎回驚かされます。
今の3齢のカイコには、桑の先の、いちばん柔らかい部分だけを選んで与えます。
そして、与え始めると——その先から、食欲旺盛のカイコが新鮮な桑に群がっていきました。
待ってましたとばかりに、小さな体で葉に取りつく。まだ与えている途中なのに、もう食べ始めている。この勢いを見ていると、心底うれしくなります。
元気に育っている証
蚕が桑を食べる音——しゃりしゃりと、まるで小雨のような音が蚕室に満ちていきます。
食べる姿は、元気の証。この調子で、しっかり大きくなってほしい。恵みの雨をもらった桑を食べて、いい繭になってくれますように。
明日も、早朝に桑を採りに行きます。
ZEROSPHERE / ゼロの番人