5齢幼虫の食欲、おそるべし― 晩秋養蚕14日目
晩秋養蚕、14日目
10月1日。晩秋蚕の飼育、14日目です。
昨日に続いて、今日も晴天。雨に降られた日もありましたが、ここ数日は作業がはかどります。※野村では霧が出る日は晴天なのです。
一日に、二度採る
今日の動きは、こうでした。
時刻 作業
7:00 採桑
8:00 給桑
〃 また採桑へ
16:00 給桑(予定)
24:00 給桑(予定)
朝に採って、与えて、そのあとまた採りに行きました。
昨日「足りなければ、また採りに行く」と書きましたが——さっそく、そのとおりになりました。
5齢幼虫の食欲、おそるべしです。
写真をご覧ください。三人がかりで、蚕座に条桑を積んでいます。これだけ盛っても、半日もすれば葉だけがきれいに食べられ、枝が残る。蚕糸マニュアルの言う「一生の桑の大半を5齢の一週間で食べる」が、目の前で起きています。
約37,500頭。初秋の3倍という数字の意味を、いま体で理解しているところです。
そして今日は——大きなことがありました。
朝8時15分、次の配蚕があったのです。
晩晩秋(ばんばんしゅう)——晩秋のあとに、もう一回。今年最後の飼育が、今日から始まりました。
写真が、届いた蚕です。紙を敷いた木枠の箱に、細長い包みが一本。この中に、愛媛蚕種さんが3齢まで育ててくださった蚕が入っています。私たちの飼育は、いつもこの3齢の配蚕から始まります。
晩秋の5齢蚕……食べ盛りの最終齢、約37,500頭
晩晩秋の3齢蚕……まだ小さい、これからの蚕
まったく違う段階の蚕が、同時にいることになります。
世話の中身も変わります。3齢には、柔らかい新芽の葉を選んで。5齢には、枝ごとたっぷりと。同じ桑でも、採る場所も与え方も違うのです。
カイコは病気に弱い生きものですから、衛生管理にもいっそう気を配ることになります。
忙しくなります
正直に言えば——かなり忙しくなります。
晩秋の5齢は、これから熟蚕・上蔟へ。いちばん桑を食べ、いちばん手のかかる時期です。そこへ、新しい蚕の世話が加わる。
けれど、これも養蚕です。初秋の悔しい結果があって、晩秋は3倍に増やして、そして晩晩秋へ。一年のうちに、何度も挑戦できるのが蚕のいいところでもあります。
二つの蚕を、どちらも元気に育てたい。
今夜も、24時に給桑です。
ZEROSPHERE / ゼロの番人